「おひとりさま」の定義とビジネスチャンス

「30代以上、未婚、子供がいない女性」をコラムニストの酒井順子が「負け犬」とよんで大ヒットしたのは記憶に新しいと思います。

自虐ネタを売り物にした「負け犬タレント」「負け犬芸人」が自らをそう呼び、注目されました。

でも、この表現はネガティブで自虐的すぎることから、同じ境遇にある女性たちが自分たちの呼び名として「おひとりさま」を使い出したのがきっかけです。

「おひたりさま」の起源は、１９９９年に、ジャーナリストの故岩下久美子がすでに提唱されていたのですが、「負け犬」のヒットとともにふたたび注目されてることになりました。

「おひとりさま」の定義は自分ひとりの時間や生活を楽しむことができる「個」が確立した女性、という定義づけです。

この「おひとりさま」は消費を引っ張るパワーがあり、同年代の既婚女性の2.7倍も外食や洋服の購入にお金をかけていることから、「おひとりさま」にはビジネスチャンスがあるということで、企業は「おひとりさま」のライフスタイルを分析しています。

ひと昔前ならば、女性の一人旅や一人で宿泊はマイナーなイメージでしたが、今では女性の一人旅やビジネスホテルの女性一人プラン、高級ホテルの「おひとりさまプラン」なども積極的に展開されるようになっています。